オーバーレシーブの基本・コツ・上がるディグ・ボールに対するアプローチ・初心者必見 オーバー編
こんにちは。
マサです。
前回まではレシーブをする際の構え方など、前段階のことをやってきましたが、今回はレシーブの瞬間を解説していきます。
前回までの記事
この記事はオーバーとアンダーの二本立てです。
アンダーはこちらになります。
是非どちらも読んでください。
レシーブがなぜか上がらない方や初心者の方は必見です。
レシーブの心構え
最初にレシーブをする上での心構えを簡潔にお話ししていきます。
まずレシーブは相手との勝負です。
決められて当たり前という姿勢はやめましょう。
「意地でも触る、意地でも上げる」という気持ちがなければ、いくらレシーブを練習したところで上手くはなりません。
レシーブにおいて、ボールに必死に食らいつく姿勢が何より一番大切だということを忘れないでください。
レシーブする瞬間の基本的なフォーム
まずはオーバーレシーブのボールに触る瞬間の基本的なフォームについて順を追って説明していきます。
下の写真を見てください。
オーバーでレシーブする時
オーバーでレシーブするときは、絶対に額にボールを持ってくるようにしましょう。
この写真のポイントとしては、額の前でボールを取れていることと下半身からボールに力を加えられていることです。
額の前で取れているのは見ればわかります。
では下半身から力を加えられているというのは具体的にどういうことでしょうか。
この画像の下半身を見て下さい。
まず足が前後になっていますね。
これにより前方向へのパワーを安定して生み出すことができます。
もし両足が揃ってしまっていた場合、前方向へのパワーは生み出せますが、生み出し方が不安定になります。
イメージしてもらえれば理解できると思いますが、両足揃った状態だと前方向に跳ぶしかパワーを生み出す方法がありません。
これではタイミングを間違えたり、少し位置を間違えると突き指などの怪我をしてしまう可能性もありますし、もちろんレシーブ自体の精度も落ちてしまいます。
しかし足が前後になっていると体重移動も使えますし、片足を踏み出すことで前方向へのパワーを生み出すことができます。
では次に見て欲しいのは「左足・上半身・ボール」が一直線になっていることです。
もしこの三点を結んだ線がどこかで曲がっていると床を踏んだ時に得ることができる下半身からのパワーをボールまで伝えることができません。
曲がっている棒で突こうとしても力が逃げてしまうのと同じだと思って下さい。
それでは下の写真を見て下さい。
オーバーレシーブのNG集
この三つは全て”やってはいけないオーバーレシーブ”です。
理由を見ていきましょう。
(1)
まずはこれ。
ボールの位置が私たちから見て左側にズレてしまっていますね。
これ絶対に上がりません。
さわれたとしても赤い矢印の方向にはじいてしまいます。
この状況から中に戻すためには強靭な上半身と体幹、そして技術が必要です。
今回の記事は基本のレシーブについてお話ししているので、戻し方は後日記事にしていこうと思います。
ではこの状態にならないためにはどうすれば良いのでしょう。
答えは簡単。
足を動かして自分の額の正面に持ってくるのです。
以前の記事で紹介したように打たれる瞬間にスプリットステップをして素早い動きができるようにしましょう。
裏技のようなものを期待されていた方には申し訳ありませんが、バレーボールにはそんなものはありません。
私はバレーボールを本当に上手くなりたい方に向けて、正しい情報のみを発信していきますのでよろしくお願いします。
(2)
次にいきましょう。
この写真にはNGポイントが二箇所あります。
一つ目はアゴが上がってしまっているところです。
その結果、ボールを自分の頭の上で取ってしまっていますね。
これは後ろにはじいてしまいます。
まずオーバーレシーブの時には絶対にアゴを上げないようにして下さい。
ボールは必ず上目遣いで見るようにしましょう。
二つ目は腹筋の力が抜けてしまっているところです。
一つ目のポイントと多少かぶってしまいますが、アゴが上がっていると腹筋に力が入りません。
また、写真のように下半身が残った状態で上半身のみが反ってしまうとこれも腹筋に力が入りません。
背中を丸めている時に腹筋はしっかりと機能してくれます。
一番上の写真のように背中が自然な曲線を描いていると、しっかりと力が入ります。
このようにならない解決策としては、思ったより高いボールがきた時はまずその高さに額を持っていって下さい。
その過程で跳んでしまっても構いません。
とにかく額の前にボールを持ってくること。
これが最優先です。
(3)
最後になります。
これは一番上の解説をしっかりと読んでもらえていたら、一瞬でわかるかもしれませんが「足・上半身・ボール」が一直線になっていませんよね。
これは実際にこの体勢になるとよくわかりますが、全く力が入りません。
なぜなら肩の上についている筋肉しか使えないからです。
「そんなことないぜ?俺なら余裕だぜ?」と思ったあなた。
想像して下さい。
相手は思い切りスパイクを打ってくるんです。
高校生ですら全国大会レベルになるとジャンプサーブで90 kmを越える選手は普通にいます。(少なくとも自分のチームには2〜3人いました。)
そんな選手が打ってくるスパイクを肩の力だけで上げるのは不可能です。
必ず下半身からボールが一直線になるようにしましょう。
まとめ
今回はオーバーレシーブについて解説してみました。
ここまではレシーブにおけるごくごく基本的な部分をお話ししてきましたが、これからは発展的なプレーの記事も少しづつ増やしていこうと思います。
是非期待してお待ちください。
それだは今回のまとめはこちら!
- ボールは額の前で扱う
- 下半身・上半身・ボールを一直線にして下半身から力を加える
になります!
ありがとうございました。